わたしたちは記号しか知らない。
だから記号を旅するためにこそ、現実を旅する。
(東浩紀『弱いつながり 検索ワードを探す旅』幻冬舎 より)
こんにちは。観光してますか?野村です。
もう随分と観光してません。予算も時間もない。
でも、そんなのは言い訳。観光から逃げているだけだ。
観光から逃げて逃げて、行き着くところは一体どこだろう?
ぼくたちは環境に規定されている
今回紹介するのは批評家/哲学者である東浩紀のエッセイ『弱いつながり 検索ワードを探す旅』(幻冬舎)です。
気軽に読めます。予備知識などは一切不要。
それもそのはず「哲学とか批評とかに基本的に興味がない読者を想定」したとのこと。
また本書の中で著者は、この本を自己啓発本のように作った、と告白しています。
とはいえ、自己啓発本が苦手な人でも警戒無用。
ある意味でパロディみたいなものかな?
本書では、こんなことを主張されていました。
ぼくたちは環境に規定されている。
→それは心地よくもある反面、打破したい境遇でもある。
→この矛盾を乗り越えるため、環境を意図的に変えていこう。
そこで著者は旅を推奨しています。それも観光程度で十分なのだそうな。
試してみたい。数日費やすような時間を捻出すればいい。
正直な話、読書が自分にとっての旅みたいなものだと思ってた。
ようするに出不精の正当化だな。
束縛された頭じゃ、いくら読んだところで限界が見えている。
自分の枠組みを変ながらでこそ、言葉の海に浸かる意味があるのだと思うのですよ。
てなわけで今回はこれにて。