前田安正『3行しか書けない人のための文章教室』を読みました

こんにちは。自分にツッコミを入れてますか?野村です。

文章を書くことは、自分へのツッコミの連続なんじゃないかと思えてきました。
呼吸をするようにツッコめる人がうらやましい。

あたかもスケッチのように

今回紹介するのは、短い文章を膨らませることに徹して指導してくれるありがたい本。
前田安正『3行しか書けない人のための文章教室』です。

著者は、文章技術に関する著書も多いスペシャリスト。
新聞記事の校閲の仕事に長く携わっていた方とのこと。

本書は基本的に、短くて抽象的な例文が徐々に具体性を帯びる経緯を見せてゆく、というスタイルで進んでゆきます。
例文が魔法のように膨らんでいく、というような置いてけぼりを食らうことはありません。
あたかもスケッチを描く人の横で、丁寧な解説を聞きながら作品の完成までの経過を見せてもらってるような印象を受けましたよ。

「WHY」が一番重要

よくいわれる5W1Hの中で、「WHY」が一番重要なのだそうです。
それなのに、文章を書き進められない人の多くが「WHY」の要素を見過ごしているとのこと。
ようするに説明不足。
文章の要素について「なぜ?」と問い、その答えを取り込んでいくことは、読み手の疑問を先回りすることにもつながるはず。
これこそが分かりやすい文章の第一歩。

状況や意志や感覚の描写は、観察眼を養いつつ、日ごろから筆を動かしてないと思うようにいかない。
ようするに日々精進ということですな。

それに比べ、「なぜ?」と問うことは簡単なはず。
でも自分対してはなかなかできないものです。
まずはそこからなんだろな。

てなわけで今回はこれにて。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

野村 野村のプロフィール
枕は高いほうがいい。高いほうが本を読みやすいのですよ。なので広めのタオルケットを何重にも折りたたんでその上に枕を載せてその上に頭を載せてたりする。