読書はデッサンに似ています(橋爪大三郎『正しい本の読み方』)

だってね、本は、ものを覚えなくていいために、あるのだから。
(橋爪大三郎『正しい本の読み方』講談社現代新書 より)

こんにちは。読解力は抜群ですか?野村です。

僕は、まるっきりダメです。
たとえば先日、フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』を読んだけど、ちっとも頭に入らなかった。
難しい言葉で書かれてないのにホント不思議。

冒頭で引用した「覚えなくてもいい」という理屈は納得できます。
でもそれは、マトモな読解力あってのハナシじゃないだろか?

てなわけで今回も、読解力の乏しい男の読書日記です。

デッサンによって身につくもの

社会学者・橋爪大三郎が2017年に発表した新書『正しい本の読み方 (講談社現代新書)』を読みました。

タイトルの通り、本の読み方の指南書です。でも語られる内容はそれだけにとどまらない。
「読書」や「書物」を題材にして自らの思想を噛み砕いて紹介、という面もある。

印象に残ったのは、少なくとも2度「デッサン」を比喩として用いたこと。
「読むこと」と「書評を書くこと」は、デッサンに似ているそうです。

恐らく

・輪郭をとらえる(対象を素直に受け止める)
・特別な道具は不要(読み書きができれば始められる)
・簡単なようで難しく、奥が深い
・継続が大切

ってことじゃなかろうか?

いっそデッサンをたしなめば、この先、読書(と読書日記)を充実させられるかも。
なんてことを期待しながら、このページを読んでみたのですよ。

そしたら最後あたりで「デッサンによって何が身につくのか」が述べられていました。

コンセプト、構図、形、陰影、量感、質感、全体感、テクニック

これらを読書に置き換えてみる。
なんだか想像力が掻き立てられます。
そしてあらためて自分の読書スキルが、どれをとっても稚拙だと思い知らされましたよ。

てなわけで今回はこれにて。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

野村 野村のプロフィール
枕は高いほうがいい。高いほうが本を読みやすいのですよ。なので広めのタオルケットを何重にも折りたたんでその上に枕を載せてその上に頭を載せてたりする。

コメント

  1. 突然のコメント、失礼いたします。はじめまして。
    書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」を運営しております、和氣と申します。

    貴ブログを拝読し、ぜひ本が好き!にもレビューをご投稿いただきたく、コメントさせていただきました。

    本が好き!:http://www.honzuki.jp/

    こちらのサイトでは、選ばれたレビュアーの方が本をもらえるようになる「献本サービス」を行っています。

    1.会員登録 
     こちらのフォームよりご登録ください。
     http://www.honzuki.jp/user/user_entry/add.html
    2.書評投稿
     書籍を検索し【書評を書く】ボタンよりご投稿ください。
    3.ご報告
     貴ブログ名をご記載の上、こちらのフォームよりご報告ください。
     http://www.honzuki.jp/about/inquiries/user/add.html

    名前の通り「本好き」の方がたくさん集まって、活発にレビューを投稿して交流をされているサイトですので、よろしければぜひ一度ご訪問いただけましたら幸いです。

    よろしくお願いいたします。

    • 野村 野村 より:

      本が好き!運営担当・和氣さま、はじめまして、野村です。

      以前から「本が好き!」にちょっと興味がありまして、twitterではフォローさせてもらってます。
      せっかくなので今夜、試しに会員登録をしてみようと思います。

      どうぞよろしくです。

  2. omachi より:

    歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

    webも面白いですよ。

  3. 野村 野村 より:

    omachiさま、はじめまして。宣伝おつかれさまです。野村です。
    僕は歴史、とくに日本史は得意じゃないのですよ。
    でもヒマなとき見てみます。
    またどうぞよろしくです。