たしかにそうだ。この音楽は、凍って空間になった時間のようなものだった。
(ヘッセ『荒野のおおかみ』高橋健二訳 新潮文庫 より)
こんにちは。古い音楽は好きですか?野村です。
「古い音楽」と聞いてどんなものを想像するでしょうか?やっぱジャズとかクラシックかな?
「古さ」って人それぞれ。相対的なもんです。子供の頃に流行っていたものも「古い音楽」って言えますね。
そんなわけで今回は12世紀ごろの音楽を紹介します。
教訓「使わないと壊れる」
実はここ数年、僕は音楽を聞いてなかったのですよ。理由はCDをセットするのが億劫だったから。
パソコンやスマホでは音楽を聞きません。つーか、スマホ持ってないし。
いわば「音楽聴かないライフ」を送っていたのだけど、最近、兄のCDプレーヤーが故障したのを期に「音楽聴くライフ」に戻りました。
兄はCDプレーヤーを長期間放置していたらしく、気付いたら壊れていたとのこと。BOSEのスピーカーとかも揃えてたのに勿体ないなあ。
まあ、イマドキはCDプレーヤーを使わないのが普通なのかも。兄と同じ目にあっている人は他にも結構いそう。
と、ヒトゴトじゃない。自分のCDプレーヤーも心配。
CDプレーヤーについて
さっそくプレーヤーを起動。何年ぶりだろ?ちゃんと電源が入る。嬉しいもんですね。
ちなみにプレーヤーは、ONKYOのCR-S1という製品です。
買ったのは確か10年近く前。値段は忘れた。でっかいコンポを処分してその代わりに購入。安価、コンパクト、ボリューム調節がダイヤル式であること、デジタル音声入力があること、フロントに音声入力があること、などが購入のポイント。
CDプレーヤーとチューナーとアンプが一体になっているので、正確には「CDプレーヤー」ではなく「CDレシーバー」と呼ぶそうな。
Les Flamboyant『Hildegard von Bingen und Birgitta von Schweden』
で、「音楽聴くライフ」再開一発目に聴いたのはこれ。
理由は、たまたま手に届く場所にあったから。
とにかく女性コーラスが柔らかくて伸びやか。楽器はフィドルとリコーダーだけなのかな?全体的に深い(恐らく天然の)リバーブに包まれてます。詳しいことはわかりません。ライナーノートが日本語じゃないので。たぶんドイツ語。
当時の上司に「入院するからCD貸してくれ」と頼まれたとき、これを渡したところ、数日後えらく満足した顔で返してくれました。僕も入院することがあったら持っていくつもり。
買った理由は、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンにちょっと興味を持ったから。12世紀ドイツの修道院長で作曲家。あと、児童文学の『ソフィーの世界』では女性哲学者として紹介されていたはず。
マンロウ『ゴシック期の音楽』
ビンゲンを聞き終わったあと、庭の倉庫までこのCDを探しに行ったのですよ。僕はほとんどのCDを倉庫に保管してます。
これも声楽もの。多声音楽というのかな?寄せては反す声の応酬は心地よいやら面白いやら。デヴィッド・マンロウ(指揮者)の作品の中でも特に人気があるとのこと。
でもこれ、本当は2枚組の作品らしいです。そこから19曲だけ抜粋したのがこのCD。くやしいのでCDショップで完全版を見かけたら買い直そうと思ってる。
まとめ
いつ頃だったか、クラシックを勉強してみたくなってCDショップに行ったところ、何を買えばよいか分からず、とりあえず古いものから順番に手をつけようって思って買ったのが今回紹介したマンロウ『ゴシック期の音楽』。
思い入れがある割には大したことが書けなかった。
「古いものから歴史を追って聴く」というのは、僕が高校生の頃、ジャズを聴くようになったときに取った方針。クラシックでも通用すると思ったのだけど、結局挫折しました。
今思えば、素直にバッハやベートーベンから聴いておけばよかった。
てなわけで、CDプレーヤーは定期的に稼動させたほうがいいと思いますよ。
ちなみに兄が使っていたプレーヤーはCDチェンジャー型。入れっぱなしのCDを取り出すため分解したとき、内部が複雑で苦労したそうな。
聞き終わったCDはケースに片付けましょう。それではまた!