こんにちは。ひみつ道具は好きですか?野村です。
ドラえもんの道具って政治利用できるもののオンパレード。
彼が製造された2112年は一体どんな世界になってるんだろ?
そのヒントになるのが、今回紹介する『幼年期の終わり』です。
『幼年期の終わり』について
以前、このブログでappleさんが『オーバーロード』という小説を紹介しました。
人気あるみたいですな。全く知らなかった。
で、僕の場合、「オーバーロード」といえば、どうしても『幼年期の終わり』を思い出す。
アーサー・C・クラークという作家が1953年に発表したSF小説の重要作品のひとつです。
ミもフタもない説明をするならば、人類が異星人の監視下に置かれるっていうお話。
自分たちを統治する種族のことを人類は「オーヴァーロード」を呼んでいるのです。
オーヴァーロードたちは、動物保護、人種差別の撤廃、戦争の根絶、宗教の解体(仏教以外)、教育水準の向上などを人類にもたらすのですよ。しかもこれだけの仕事を無償で。
なぜそんなことをするのかは物語の終盤で明かされます。
ただ、「エヴァンゲリオン」あたりはこの作品の影響が大きいはず、といえば予想がつくかも。
そういえば僕自身、最初にこの作品を読んだのは、子供のころに見たアニメ「伝説巨人イデオン」の元ネタと聞いたからだった。
宗教の解体方法とは?
宗教をやめさせた方法というのが面白い。
過去五千年分の歴史の場面を瞬時に覗き見れるようにしたのです。
ドラえもんの道具でいえば「タイムテレビ」に相当するものを使ったわけですな。
歴史上の謎は周知のものになり、作られてきた善と悪は過去のものになったとのこと。
そんな科学万能の世界観にしては、パーティーで興じるコックリさんが物語のカギになっていたりする。
妙なネジレを感じたけど、最後まで読めば「それもアリか」と思えてくる。
しかし、この作品について言いたいことを書くとどうしてもネタバレになりそうで困る。
なので今回はこれにて。