ジョゼフ・A・マカラー『サンタクロース物語』を読みました

こんにちは。サンタの住所をご存知ですか?野村です。

アメリカやカナダでは「北極説」が一般的。
フィンランド、スウェーデン、グリーンランドなどではそれぞれ自国に住んでいると主張しています。

僕はグリーンランド派。
理由は、本人がそう言っていたから。

一筋縄ではいかない

今回紹介するのは、ジョゼフ・A・マカラー『サンタクロース物語 歴史と伝説』。

サンタクロースの原型となった聖ニコラスの伝承と現代のサンタクロース像の成立について、子どもにも読めるように紹介している本です。

以前読んだ本で知ったのだけど(レヴィ・ストロース『サンタクロースの秘密』だったかな?)サンタクロースの正体って一筋縄ではいかないのですよ。
モデルは一人じゃないし、中には人間以外の者も混ざってる。
聖人伝説や民間伝承に留まらず、消費社会が育んできたキャラクターという側面もある。
それでもあえて本書では、モデルを聖ニコラス一人に整理し、物語形式で編成されていました。

また、8編のコラムが織り込まれていて、複雑なサンタ事情もフォローされています。

赤鼻のトナカイ

印象的だったのが、「赤鼻のトナカイ」でおなじみ、ルドルフの存在。
このトナカイ、ロバート・ルイス・メイという人が1939年に発表した詩に登場したのが最初とのこと。
その後、少々のタイムラグがあってクリスマス・ソングとなり全米に浸透していったそうです。

この1939年といえば、第二次世界大戦が開戦した年。
ヨーロッパでは戦闘機が飛び交っています。
もしかすると「悪天候の夜空を飛行する乗員への心配」がサンタクロースに重ねられたのかも。
なんてことを勝手に想像しました。

てなわけで今回はこれにて。

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野村 野村のプロフィール
枕は高いほうがいい。高いほうが本を読みやすいのですよ。なので広めのタオルケットを何重にも折りたたんでその上に枕を載せてその上に頭を載せてたりする。