人体に素早く栄養が吸収されるのが「消化のいい食品」で、脳に素早く情報が吸収されるのが「分かりやすい文章」です。
(藤沢晃治『「分かりやすい文章」の技術』講談社ブルーバックス より)
こんにちは。例え話は得意ですか?野村です。
文章術の本には「比喩を使いましょう」とアドバイスされているものが多いです。
とはいえ、いざ書こうとしても例え話が出てこない。
ポンポン比喩を思いつける人が羨ましい。
どんな訓練をすればいいんだろ?見当もつかないな。
誰にとっても必要なスキル
今回紹介するのは、藤沢晃治『「分かりやすい文章」の技術―読み手を説得する18のテクニック (ブルーバックス)』です。
「実務文」を書くための技術や心得についての本です。
中学生にも理解できるくらい親切に書かれていました。
実務文とは、意志や情報を正しく伝達するための文章のこと。
たとえ私的なものであっても、文章の大半は実務文。
それらを分かりやすく書くことは、誰にとっても必要なスキルといえます。
文章を伝えるという賭け
本書に「斜め読み耐性」という用語が登場するのですよ。
この耐性が強固であるほど、その文章は役目を果たす可能性が大きいとのこと。
人間は斜め読みをする動物。いくら頑張って書いても斜めに読まれてしまう。
だったら、文章に斜め読み耐性を持たせる技術を身に着けたほうがいい。
いっそ義務教育のカリキュラムに取り入れるべきですよ。
意志や情報が正しく伝わるかなんて賭けでしかない。
そんな賭けを少しでも安全にするよう模索するのが大人ってもんです。
てなわけで今回はこれにて。