初めまして、富山県在住のロッキー365と言います。
今日は私の青春時代の憧れのスーパーヒーロー、ブルース・リーについてその魅力と主演作品について語りたいと思います。
私が始めて彼の出演作品に出会ったのは中学一年生の時、その前の年から地元富山市の映画館で放映されて爆発的ヒットになったのがハリウッド映画になった この「燃えよ!ドラゴン」。
後にわかりましたが、この映画が彼の遺作になったそうです。実際に映画鑑賞したのは富山市に転校してからクラスメートと一緒に映画館に行き鑑賞しました。
今までになかったヒーロー像
その面白さにスクリーンに釘付けになり、感動したことは今でも記憶に残っています。鍛え上げられた鋼のような肉体美、派手なアクション(特に横蹴りと、後ろ回し蹴り)の連発、敵に止めを刺したときの悲壮感漂うその表情、皆さんお馴染みの「アチョー!」と言う気合いかどうか分からぬ怪鳥音、どれを取っても新鮮で斬新な映画でした。
あらすじ
Storyは簡略に言ってこうです…。中国の少林寺で拳法の奥義をマスターした青年がアメリカ中央情報局(CIA)の依頼で麻薬製造の疑いの有る香港から離れた孤島に潜入し、その証拠写真を持って帰ってくること…。その孤島では近々武術を競う大会があり、その孤島に武術選手として参加する名目で潜入し、CIAに情報を提供する事が目的でした。その孤島はかつて少林寺で拳法をマスターした主人公の兄弟子ですが、悪に手を染め、氏名手配されている事、3年に一度は、その孤島で大規模な武術大会を開いているが、その孤島周辺で様々な事件が起きている事など…を聞かされる。
主人公の青年は武術大会に参加する選手として、まんまと潜入し、トーナメントでは彼の妹を死に追いやった宿敵の相手を蹴り殺し、ついに妹の仇を取る。
試合のない夜間は孤島の中を闇夜に紛れて散策し、遂に麻薬製造の現場を眼の辺りにし、証拠を掴んだが、孤島の警備員に発見され、持ち前の武術を生かした格闘で大暴れするが、惜しくも悪に手を染めた少林寺の兄弟子の手下に捕縛されてしまう。翌日、トーナメントの場で手下の数々の武術の使い手を相手に大暴れ、大格闘をして敵をバッタバッタとなぎ倒し、宿敵の兄弟子を追い詰め鏡の間へ…格闘の末、宿敵を倒すと孤島の外へ…。そこでは宿敵の手下共と地下牢屋へ閉じ込められていた囚人達の大乱闘が展開されている。一通り決着が着いた所へCIAから援軍がヘリコプターで到着、映画のメインテーマとともに主人公の戦い疲れた表情が映し出され、映画のエンディングとなる…。
見どころ
なんてたって主人公演じるブルース・リーの格闘術が凄い!それが映画の演出だとしても、とにかく凄い!後ろまし蹴りや、突きの技に加え、格闘に使われる棒や、エスクリマ、ヌンチャク等の武器の扱い方が、中学生の私にとって、格好良く見えた…。あの映画を観てからヌンチャクなんて自分で作って、どれだけ真似て練習したことか…!
大スペクタクル
それと圧巻は最後の大乱闘のシーン。宿敵Mr.ハンの手下の白の道着を着た連中と、黒い道着を着た囚人達の格闘シーン。これは凄い迫力と大スケール、大圧巻!今時のDVDで映画を観ている人達には味わえない!やはり映画館のスクリーン・サイズでなければ…!
他の作品
その後、日本でのブルース・リー主演の映画は「ドラゴン危機一髪」、「ドラゴン怒りの鉄拳」、「ドラゴンへの道」最後にブルース・スリー本人が原因不明の事件で死亡した後に、代役アクションスターが起用され再編集されて映画化された「死亡遊戯」などが上映されました。
全部見ましたよ!私!大ファンになっちゃたんで…! 映画のプロマイド特集本なども購入しちゃったりしてました。もう何十年も前に古本屋に売っちゃったけど…。
解説
その映画のプロマイド本で知ったのですけれど「ドラゴン危機一発」が1971年完成、その後「ドラゴン怒りの鉄拳」が1972年完成、「ドラゴンへの道」が1972年完成、その後「燃えよ!ドラゴン」が1973年から撮影開始、彼が亡くなった後、残されたフイルムを元に編集、アクションスターが代役、出演した「死亡遊戯」が確か1974年頃に日本公開だったと思います。
「燃えよ!ドラゴン!」以前の作品は香港で制作され、ブルース・リーは香港を代表するアクションスターとなりました。「燃えよ!ドラゴン」は彼の最初で最後のアメリカ、ハリウッド進出、遺作映画となりました。
「燃えよ!ドラゴン」以外の香港で制作された作品は、どれも中国国外で働いている中国人(華僑)が他の国で働く中、地元のギャングやマフィアに商売上の嫌がらせを受け、困っているところに、中国拳法の使い手であるブルース・リー演じる主人公が得意の拳法を駆使して徒手空拳にのみで、刃物や拳銃を使う事なく敵に立ち向かい華僑の人を救って行くと言う物語構成になっています。
「死亡遊戯」はまた一味違った物語構成になっています。
これらの映画が流行りだした頃から、日本では中国拳法ではなく、同じく徒手空拳を使って身を守る護身術、沖縄から日本に伝わった武道、空手道を習う人達が多く出て来ました。斯くいう、私もその一人でした。
サウンドトラックについて
サウンドトラック版の音楽もメインテーマはラロ・シフリン作曲で冒頭の気合にも似た叫び声と共に中国的な響きのフレーズの後にダイナミックなアクションを彷彿させる印象的な音楽となっております…。聴いていると燃えてきます。
書籍『截拳道への道』について
中学生と言う思春期であり、多感な時期に、男の子は形に見える強さに憧れるもんです!彼の鋼の様な肉体から吹き出るエネルギー、技は見るものを魅了しました。私の同級生のH君もブルース・リーが自ら編み出した格闘術、『截拳道への道』なる教本をどこかの本屋から購入して、私に自慢げに見せびらかしていたのを憶えています。