uim-anthyをMS-IME風のショートカットに設定する

はじめに

こんにちは、野村です。

今ではもうuimもanthyも大したシェアはないと思われます。

でも、Bash on Ubuntu on WindowsでGUIを使う場合、uim-anthyが一番安定しているとのこと。
あと、仮想コンソールで日本語入力をする場合、uim-mozcがリポジトリにないディストリビューション(UbuntuやVineなど)では選択肢にのぼりやすいはず。

まだまだ現役のインプットメソッドなのです。

とはいえ、デフォルトのままではイマイチ使いにくい。
なので今回は、uim-anthyのショートカットをMS-IME風にする方法を紹介します。

インストール

管理ユーザになってインストールします。

# apt-get install uim-fep uim-anthy uim-gtk

設定

一般ユーザに戻ってX上で設定します。
端末から設定ツール「uim-pref-gtk」を起動します。

$ uim-pref-gtk &

全体キー設定1

以下の設定は、仮想コンソールで利用する際の例。

・[全体]オンに「ctrl+バックスラッシュ」を追加
・[全体]オフに「ctrl+バックスラッシュ」を追加

デフォルトの切替キー(「半角/全角」と「Shift+Space」)は、仮想コンソール上では使えない場合があるのです。

ローマ字-かな変換

・「かなに対応しない子音をローマ字として残す」にチェック

Anthy(高度)

・「vi協調モードを有効にする」にチェック

Anthyキー設定1

変更した項目は以下の通りです。

[Anthy] 次文節 “right”, “<Control>d”
[Anthy] 前文節 “left”, “<Control>s”
[Anthy] 文節を伸ばす “<Shift>right”, “<Control>l”
[Anthy] 文節を縮める “<Shift>left”, “<Control>k”
[Anthy] ひらがなに変換 “F6”, “Muhenkan”, “<Control>u”
[Anthy] カタカナに変換 “F7”, “Muhenkan”, “<Control>i”, “tab”
[Anthy] 半角カタカナに変換 “F8”, “Muhenkan”, “<Control>o”
[Anthy] 半角英数字に変換 “F10”, “<Control>t”
[Anthy] 全角英数字に変換 “F9”, “<Control>p”

Anthyキー設定2

他のショートカットキーと重複するので「前候補」の<Control>pを削除。
ついでに「次候補」の<Control>nも削除した。

[Anthy] 次候補 “space”, “down”
[Anthy] 前候補 “up”

Anthyキー設定3

以下の項目から他のショートカットキーと重複しているものを削除した。

[Anthy] カーソル以降を消去
[Anthy] カーソル以前を消去
[Anthy] デリート  “delete”

Anthyキー設定4

以下の項目から他のショートカットキーと重複するものを削除。
ついでに「次予測候補」の<Control>nも削除した。

[Anthy] 次予測候補 “down”
[Anthy] 前予測候補 “up”

最後に

以上、uim-anthyのショートカットをMS-IME風にする方法を紹介しました。

MS-IMEのショートカットを全て網羅したわけではないのですが、とりあえず使えるはず。
今後、設定の追加や変更があれば、このページを更新します。

というわけで、今回はこれにて。

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野村 野村のプロフィール
メインPCはWindows10のVirtualBox上のFreeBSD。Linux/Unixの小ネタを求めて日々右往左往してたりする。