はじめに
こんにちは、野村です。
前回、VirtualBoxにFreeBSD11.1をインストールしました。
今回は、ごく簡単に設定してみます。
インストール直後
なにはなくともrootでログイン。
# freebsd-update fetch # freebsd-update install # pkg update # pkg install vim sudo bash
そしてシステムのアップデート。
それから、vim、sudo、bashをインストールしました。
vimというのは、コマンドラインで使えるテキストエディタ。
sudoというのは、一時的に管理者権限を利用できるようにするコマンド。
bashというのは、コマンドラインのインタフェースを提供するソフトウェアの一種です。
PCはできるだけ最小の構成で整えていくのが定石。
余計なものをインストールしたくなければ、vimではなくvim-liteを選ぶのもよいかと思います。
今回の場合、最終的にはGUI環境を導入してデスクトップとして活用する予定なので、あえてvimのほうをインストールしました。
sudoの設定
visudoコマンドを起動して設定ファイルを編集します。
# visudo
操作方法はvimと同じです。
sudoを使えるようにしたいユーザ(ここでは jake としておく)の指定を最終行に追記します。
jake ALL=(ALL) ALL
これでjakeさんがsudoを使えるようになりました。
シェルを変更する
FreeBSDのデフォルトのシェルはcsh。これをbashに変更しようと思います。
理由は、使い慣れてるから。
root と jake のシェルをbashに変更したい場合は以下の通り。
# chsh -s /usr/local/bin/bash # chsh -s /usr/local/bin/bash jake
いったんログインし直せば、シェルが変更されます。
変更したら一応、有効になっているシェルを確認してみましょう。
以下のコマンドで見ることができます。
# echo $SHELL
vimの設定
デフォルトのままでは使いにくいので、ここで最低限の設定をしておきます。
# vim .vimrc
以上のコマンドで.vimrcというファイルを作成しつつ開き、以下の7行を打ち込みました。
:set number :set autoindent :syntax on :set whichwrap=b,s,h,l,<,>,[,] :set list :set title :set showmode
保存&終了したら、通常のユーザ(jakeさん)の環境でも使えるようにしておきます。
# cp .vimrc /home/jake/ # chown jake /home/jake/.vimrc
vimの細かい設定は、後でゆっくりやるつもり。
ネットワークの設定
前回、仮想マシンをセットアップする際に、ネットワークアダプタを2つ設定しました。
1つ目のネットワークアダプタにはDHCP(IP自動割り当て)が設定されているはず。
ここでは、2つ目のネットワークアダプタを設定します。
ネットワークを設定するファイルは、/etc/rc.conf です。
vim で /etc/rc.conf を開き、「ifconfig_em0=”DHCP”」と書かれた行の下に以下の一行を書き加えます。
ifconfig_em1="inet 192.168.56.8 netmask 255.255.255.0"
ファイルを上書き終了して、以下のコマンドを実行すると、ネットワークの変更が反映されます。
# /etc/netstart
これで、このゲストPCのIPアドレスが 192.168.56.10 に変更されました。
sendmailの無効化
sendmailというのは、メールサーバソフトの一種です。
今回は最終的にデスクトップとして使うのでsendmailは使いません。なので無効にします。
/etc/rc.conf に以下の4行を追記。
sendmail_enable="NO" sendmail_submit_enable="NO" sendmail_outbound_enable="NO" sendmail_msp_queue_enable="NO"
これで仮想PCを再起動すれば設定が反映されます。
まとめ
以上、FreeBSDをセットアップした直後にやっておいたことを紹介しました。
具体的には、vim、sudo、bashのインストールと設定、ネットワークの設定、それからsendmailの無効化です。
次回は、GUI環境のセットアップの予定です。
というわけで、今回はこれにて。