コマンド「scrot」で画面やウィンドウのスクリーンショットを撮る

はじめに

今回はスクリーンショットを撮るコマンド「scrot」を紹介します。

シンプルで設定いらず。どこか無愛想。でも結構頼もしいコマンドです。

使い方

基本的にはこうです。

$ scrot [保存するファイル名]

・ファイル名を指定しない場合は「2018-01-17-214205_636x992_scrot.png」ようなファイル名になります。
・画像のフォーマットはpngになります。

よく使うオプション

オプション 説明
なし 全画面をキャプチャ
-u カレントウィンドウをキャプチャ
-s 選択領域をキャプチャ(後述)
-b ボーダー(ウィンドウのヘッダ)を含めてキャプチャ
-d 遅延(後述)
-c カウント(後述)

詳しくは「scrot -h」でヘルプを見てください。

オプション「-s」について

以下のコマンドを実行した後、マウスの操作によって挙動が違う。

$ scrot -s

・デスクトップの背景をクリックした場合、全画面をキャプチャする。
・任意のウィンドウをクリックした場合、そのウィンドウをキャプチャする。
・マウスをドラックして範囲指定すると、その部分をキャプチャする。

遅延について

たとえば、5秒後にカレントウィンドウをキャプチャしたい場合はこうする。

$ scrot -u -d 5 -c
Taking shot in 5.. 4.. 3.. 2.. 1.. 0.

遅延を使う場合、オプション「-c」でカウントダウンを表示させる方がいい。
その方が失敗したかどうかの判断がしやすいから。

ショートカットに登録する

自分の場合、openboxの設定ファイルに以下のように記述してます。

  <keybind key="Print">
    <action name="Execute"><command>scrot</command></action>
  </keybind>
  <keybind key="A-Print">
    <action name="Execute"><command>scrot -u</command></action>
  </keybind>
  <keybind key="C-Print">
    <action name="Execute"><command>scrot -s</command></action>
  </keybind>
ショートカット 説明
PrtScr 全画面をキャプチャ
Alt+PrtScr カレントウィンドウをキャプチャ
Ctrl+PrtScr 選択領域をキャプチャ

これで大抵は事足りてる。

終わりに

以上、スクリーンショットを撮るコマンド「scrot」を紹介しました。

他にも、保存するファイル名を設定する方法などもあるけど、使わないから割愛しました。

というわけで、今回はこれにて。

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野村 野村のプロフィール
メインPCはWindows10のVirtualBox上のFreeBSD。Linux/Unixの小ネタを求めて日々右往左往してたりする。