テキストブラウザw3mを使いやすくカスタマイズする

はじめに

こんにちは、野村です。

今回紹介するのは、w3mというテキストベースのwebブラウザです。
仮想コンソールや端末エミュレータの上で使います。
JavaScriptやCSSには未対応で、基本的に画像も表示できません。
なので、軽快に動作します。

Unix系OSを使っていれば、端末上でwebサイトを閲覧する必要も出てくるので、使い方を習得しておいてもいいかも知れません。

↓w3mで見たTwitterの画面。投稿も可能。

テキストブラウザの中には「lynx」というものもあるのですが、テーブルタグに対応していないため、僕は使っていません。

インストール

管理ユーザになって以下のコマンドでインストールできます(debian系の場合)。

# apt install w3m

起動

通常は、w3mコマンドにurlを渡して起動します。

$ w3m google.net

ブックマークを設定している場合、オプション「-B」を渡します。

$ w3m -B

使い方

w3mを起動して「Shift+h」キーを押すとヘルプページ(ショートカットキーの一覧)が表示されます。
慣れないうちは、別途にタブを開いてヘルプページを表示しておくといいかも知れません。

設定

設定画面からの設定

w3mを起動して、「o」を押すと設定画面が表示されます。
基本的にデフォルトのままでもいいのですが、以下の3点を変更をおすすめします。

・表示色
「アンカーの色」を「黄」に変更。
→背景色を暗くしてある場合、青のままでは見にくいから。

・雑多な設定
「マウスを使う」を「NO」に変更。
→マウスを使って文字列のコピーができるようになる。

・文字コードの設定
「ある種のUnicode文字を全角にする」を「YES」に変更。
→罫線などの文字化け対策

キーマップの設定

w3mのキーマップを変更する場合は、~/.w3m/keymap というファイルに記述します。

スクロール関連のショートカットをvim風にする

w3mとvimを同時に立ち上げて作業しているとき、ショートカットの違いでタイプミスすることがあります。特にスクロール関連。なのでw3mの方をvimに合わせてみるといいと思います。

keymap C-e UP
keymap C-y DOWN
keymap C-d NEXT_PAGE
keymap C-u PREV_PAGE

リンクへのジャンプのショートカットを変更

次のリンクへのジャンプはtab、前のリンクへのジャンプはesc-tabとかshift-tabがデフォルト。
でもなぜか仮想コンソール(fbterm使用時など)ではshift-tabが効かない。
あと、esc-tabは押しにくいし、連続して使うことが出来ない。
なのでリンクへのジャンプをctrl-nとctrl-pに置き換えてみるといいと思います。

keymap C-n NEXT_LINK
keymap C-p PREV_LINK

バッファの移動

Shift+bでひとつ前に表示していたページに戻ることができるけど、戻りすぎたときに前に進むショートカットが用意されていない。

keymap N NEXT
keymap B PREV

最後に

今回は、テキストブラウザ「w3m」の設定を紹介しました。

最近までスペックの貧弱なパソコンを使っていたので、w3mにお世話になりっぱなしだったのですよ。
でも、パソコンを新調してからはあまり活躍させてませんでした。
このまま使い方を忘れてしまうのも困るので、気を引き締めて積極的に使おうと思ってます。

というわけで、今回はこれにて。

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野村 野村のプロフィール
メインPCはWindows10のVirtualBox上のFreeBSD。Linux/Unixの小ネタを求めて日々右往左往してたりする。