mltermは文字化けやレイアウト崩れに強い端末エミュレータです

はじめに

こんにちは、野村です。

今回はmltermという端末エミュレータの紹介です。

文字化けやレイアウト崩れに強い

端末エミュレータは、コンピュータとユーザを仲介する文字ベースのインターフェイスです。
ターミナルエミュレータと呼ばれることもあります。
Windowsでいえば、コマンドプロンプトにあたるソフトウェアです。

Windowsではあまり活用されないのが普通。一方、Unix系OSでは使用頻度が高いです。
Unix系にはコマンドラインのアプリが充実しているからというのがその理由。
コマンドラインは、使うほどに便利さが身にしみてクセになるのです。

端末エミュレータには、xterm、rxvt、GNOME端末、lxterminal など多くの種類があります。
そんな中で mlterm を選ぶ理由は
・表示が崩れにくい
・文字化けしにくい
に尽きます。

「w3m」というテキストベースのWebブラウザを使ってみると違いがよくわかる。
以下、Googleの検索結果画面で mlterm と xterm を比較してみます。

インストールと標準化

debian系のLinuxの場合、管理ユーザになって以下のコマンドを実行すればインストールできます。

# apt install mlterm

あと、インプットメソッドのプラグインも必要です。
・mlterm-im-uim
・mlterm-im-fcitx
・mlterm-im-ibus
・mlterm-im-m17nlib
・mlterm-im-scim
の中から環境に合ったものをインストールしましょう。

# apt install mlterm-im-uim

インストールしたら標準のターミナルエミュレータにしてみましょう。
管理ユーザで以下のコマンドを実行します。これもdebian系の場合です。

# update-alternatives --config x-terminal-emulator

使用できるターミナルエミュレータの一覧が表示されます。
標準化したいターミナルエミュレータの番号を入力し、Enterを押すだけです。

設定

全体の設定

全体を設定するファイルは ~/.mlterm/main になります。

fontsize = 14  
use_variable_column_width = false
use_anti_alias = true
not_use_unicode_font = true
use_scrollbar = false
bg_color = #242424
fg_color = #f6f3e8
letter_space = 1
line_space = 3
col_size_of_width_a = 2

フォントの設定

フォントを設定するファイルは用途ごとに複数あります。
とはいえ、アンチエイリアスを有効にした場合のフォント設定ファイル ~/.mlterm/aafont だけに書き込めば十分です。

JISX0201_KATA           = VL Gothic-jisx0201.1976-0:100;
JISX0208_1983           = VL Gothic-jisx0201.1976-0:100;
JISX0201_ROMAN          = VL Gothic-jisx0201.1983-0:100;
 
ISO8859_1               = DejaVu Sans Mono-iso8859-1:100;
ISO10646_UCS4_1         = DejaVu Sans Mono-iso10646-1:100;
ISO10646_UCS4_1_BIWIDTH = DejaVu Sans Mono-iso10646-1:100;

この例では、全角文字をVLゴシック、半角文字をDejaVu Sans Monoに設定しています。

(※2018-05-18追記)

ubuntu18.04に導入したら上記の設定は効かなかった。なのでaafontをこう修正した。

JISX0208_1983 = VL ゴシック 14
JISX0201_ROMAN = VL ゴシック 14
JISX0201_KATA = VL ゴシック 14

ISO8859_1 = DejaVu Sans Mono 14
DEFAULT = DejaVu Sans Mono 14

色の設定

カラースキームの設定ファイルは、~/.mlterm/color になります。

black=#444444
red=#e5786d
green=#95e454
yellow=#cae682
blue=#8ac6f2
magenta=#ec448c
cyan=#99968b
white=#f6f3e8
hl_black=#444444
hl_red=#e68686
hl_green=#95e454
hl_yellow=#cae682
hl_blue=#808bed
hl_magenta=#fd559d
hl_cyan=#aaa79c
hl_white=#e6e6e6

こんな色になりました。

まとめ

以上、端末エミュレータのひとつ「mlterm」を紹介しました。

いろいろな端末エミュレータを試したけど、いまのところベストです。

というわけで、今回はこれにて。

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野村 野村のプロフィール
メインPCはWindows10のVirtualBox上のFreeBSD。Linux/Unixの小ネタを求めて日々右往左往してたりする。